やさしい室内装飾
美しくセンスのよい部屋は住む人は勿論お客様も大変うれしいものです。
おしゃれが苦手な人も、得意な人もちょっとしたインテリアの知識をもっているだけで、今以上により良い住まいに変わります。
家具の配置、カーテンの柄や照明の工夫、配色に対する意識や絵画の飾り方など、少し見直して室内のおしゃれを楽しみましょう。
イメージのタイプを決めよう
人は、それぞれ好みがあり理想があるはずです。イメージのタイプにより、選ぶ色や家具の素材までも変わります。
次にいくつかの例を上げてみます。
イメージの分類
●モダン
機能性や合理性を重視した現代的なイメージで、シンプルなデザインが多く、ガラスや金属などのハードな素材がよく合います。
●ナチュラル
自然色の塗装や、木目を生かしたデザインが主流で、天然素材の温もりが感じられます。
●クラシック
伝統的で優雅なイメージです。装飾も古典的で格調高い柄がよく合います。
●エレクティック
スタイルにとらわれない折衷主義のことで、形式にとらわれず、スキなものを自由にアレンジして創り出します。
色彩計画
カラースキーム
色を自分の好みだけで考えてしまわず、インテリアとしての色の性質や効果をよく考えましょう。メインの色を決めて、床、壁、天井の順に色を濃くしていき、多くの色を使わないで、ソファの生地や、家具、絵などに補色を用いると、アクセントカラーになり全体にまとまります。
●色相環
●色の三属性(色相・明度・彩度)
色相…色味の事です。色相の変化を円環上に並べた物を色相環といいます。
明度…色の明るさの度合いの事です。
彩度…色の鮮やかさの度合いの事です。
●対比色(補色)
色相環の対面している色を対比色といいます。同時にその2色を見ると両方の色が互いに際立ちます。
●トーン(色調)を理解しましょう
同一トーンはどの色相と並べても調和します。トーンによるイメージのちがいを考えて活用しましょう。
家具
家具は、空間演出の主役です。美しく装飾されたものもあり、選び方でインテリアイメージは大きく変わります。
●象嵌(象眼)細工
象嵌とは、文字通り象り嵌めることです。木地の絵柄を切り抜き、絵柄の模様に合わせていろいろな色の木や貝殻、象牙などを嵌め込んだもので、木製家具の表面装飾などに使われています。
●漆
英語で「ジャパン」と呼ばれるほど、日本独特の繊細で奥深い美しさを世界に誇っています。半永久的で水や熱にも強く、使っていくほど色合いや風合いが良くなります。
現在では、美しいオブジェとして一部の外国人の目も楽しませています。
●本皮
上張地の中では最高級といえる材料で、家具用には牛皮が多く用いられます。自然な風合いで、ソフトな感触をもち、適度な伸縮性と吸湿性などがあり、身体によくなじみます。