住宅をマイナスイオン環境にすれば自然が一歩近づいてくる

湿度40~60%でマイナスイオンが増える

ドイツの物理学者フィリップ・レナード博士は「滝の水しぶきには、マイナスイオン効果がある」と、画期的な学説を発表しました(後に、ノーベル物理学賞を受賞した研究者です)。

 

滝の付近にマイナスイオンが多い事を、彼は「水が砕かれて大きい粒と小さい粒ができたら、大きい粒はプラスの電気を帯びて落下し、小さい粒はマイナスの電気を帯びて、周りの空気をマイナスイオンにする」といういわゆる”レナード効果”で説明しました。

 

その為、大きい水の粒が落ちる滝の近くではプラスイオンが多くなり、少し離れて霧状(小さい粒)になった先にマイナスイオンが多くなります。

 

この粒の事を「クラスター」といいますが、空気中の水分は湿度によってクラスターの大きさが変わってきます。湿度が高くなると粒が大きくなり、湿度が低くなると粒は小さくなるという性質があるのです。

 

人が気持ち良いと感じる湿度は40~60%。日本では清々しい五月晴れや秋晴れの時の湿度です。この時、空気中の水分は0.5~1ナノメートルくらいで、この小さな水分に電子がつくとマイナスイオンとなります(1ナノメートルは、1ミリの100万分の1)。

 

梅雨時や大雨の時などは湿度が80%を超えますが、ここまで高くなると、空気中の小さな水の粒は集まってとても大きな粒になります。水の粒が大きくなると、あたりはプラスイオン一辺倒になってしまいます。

 

したがって、マイナスイオン環境を作る時に湿度の設定は重要です。

朝6~10時はマイナスイオンが豊富

森のなかにはマイナスイオンが満ちていて、森林浴にはリラックス効果があることが知られています。マイナスイオンは里山の林や森のなかに多く、池や小川など近くに水場があるところはさらに豊富です。

 

同じ場所でも、1日の中では朝の6時~10時頃までがマイナスイオンが最も多く、さらに適度な風がある状態もマイナスイオンを豊富にします。

家の中はプラスイオンでいっぱい

いくらマイナスイオンが豊富な場所に家を立てても、玄関に一歩足を踏み入れたら、そこにはプラスイオンが充実している。実はこういう住宅がほとんどなのです。