エコ・クィーンの成分は?

 

<エコ・クィーン>の主な成分をご紹介します

【主原料】

食品添加物として認可されている

「白色珪藻土(融剤添加焼成珪藻土)」を使用しています。

珪藻土が持つ<呼吸性>を最大限に活かす為、主原料には、目づまり物質を燃焼除去した白色珪藻土(融剤添加焼成珪藻土)を採用しています。国内では、秋田と大分で生産されていますが、流通の利便性からエコ・クィーンは秋田産のものを使用しています。
なお、同一産地の珪藻土でも採掘される場所や地層によって比重等が変わる為、最良の白色珪藻土を仕入れるための品質チェックは欠かせません。

白色珪藻土は、目づまり物質となる不純物を除去したものです。

「自然乾燥珪藻土」と「白色珪藻土」の吸水量を比較してみると、白色珪藻土は、目づまり物質が除去されていることがわかります。

【100gの体積と吸水量の比較】

▲白色珪藻土

(融剤添加焼成珪藻土)


【固化材】

<エコ・クィーン>の主な固化材は「消石灰」です。

<粉末タイプ>仕上材には、経年劣化が少なく、強アルカリ性でカビが生えにくい消石灰を固化材に採用しています。消石灰は、空気中の炭酸ガスと反応して元の石灰石にもどる性質を持っていますが、硬化に時間がかかるため、壁の初期硬度を高める工夫として少量の白セメント(水硬性)を添加しています。
なお、これまでにない発想で開発したエコ・クィーン<ペーストタイプ>(2001年から発売)は、シックハウスの要因となる物質を一切放出しない安全な無機固化材を使用しています。

■市販されている珪藻土壁材に使用されている固化材 長所と短所

種類

長所

短所


消石灰(しっくい)

 

石灰石を粉砕・燃焼・加水して得られます。炭酸ガスを吸って、石灰石にもどっていきます。

 

経年劣化の少ない壁ができる

強アルカリ性のため、カビが生えにくい

 

 

 

硬化に時間がかかる


石こう(脱硫化学石こう)

 

工場や発電所の排煙から亜硫酸ガスを除去する際にできる副産物です。

 

 

安価

カビが生えやすいため、多湿な環境では使えない

有害物質を含んでいる心配がある


合成樹脂

 

主に石油を原料としてつくられ、用途に合わせてさまざまな種類があります。

 

 

水や薬品に強い

紫外線で劣化しやすい

廃棄時の処理が困難

室内空気汚染を引き起こすものがある


でんぷん糊

 

穀物や芋類などのでんぷん質を糊化し、さらに水を加えて加熱し、ゲル状にしたものです。

 

 

植物が原料という安心感がある

 

防腐剤を加えないとすぐにカビが生える

湿気や水に弱いため、多湿な環境では使えない


その他

「にがり」「粘土」など


【着色剤】 自然乾燥珪藻土 顔料

自然土(色土や自然乾燥珪藻土など)と無機顔料を併用しています。

【保湿剤】 つのまたのり メチルセルロース

壁材の急激な乾燥を抑え、施工性を向上させるために必要となる成分です。粉末タイプ仕上材<NSR>と<NZ>には、つのまたのりとメチルセルロースを併用し、<NSZ>および<ペーストタイプ>には、メチルセルロースのみを使用しています。

【すさ】 合成繊維

クラック防止と、地震等で壁がパラパラと落ちないようにするため、合成繊維のすさを混合しています。

【その他】 珪藻土顆粒 ゼオライト顆粒

粉末タイプ仕上材の<NZ>には、珪藻土とゼオライトの顆粒を、その他の顆粒入仕上材には珪藻土顆粒を入れています。

ゼオライトは、吸着力にすぐれた多孔質な石です。

エコ・クィーン専用下地材<NGU>の成分

白セメント 白色珪藻土 黒曜石パーライト 粉末樹脂

さまざまな下地への長期安定接着のため、下地材<NGU>には、必要最小限の量のアクリル系共重合粉末樹脂を混合しています。この粉末樹脂は、シックハウスの要因物質(13種)を一切含んでおりません。また、20年を越
すこれまでの膨大な施工実績においても安全性が証明されております。

■『珪藻土含有量』で、壁材の良否は判断できません

壁材の良否を「珪藻土含有量」で判別しようと考える方から、お問い合わせをいただくことがあります。
しかしながら、下に掲げた理由から、「珪藻土含有量」は比較検討材料になり得ず、かえって粗悪な壁材を選ぶ危険性が高くなることをお伝えしております。

「含有量」が比較材料になり得ない理由

●珪藻土含有量を、重量比ではなく体積比で表示している製品がある
●珪藻土の含有量だけで性能は決まらない
●実際とは異なる珪藻土含有量を表示している製品がある

*<エコ・クィーン>の「成分表」は、弊社の大切なノウハウでもあるため、公開しておりません

『実際にお住いの方々のご感想』をチェックすること。

これに勝る壁材選びの方法はありません。

性能を実証するための「テストデータ」も、ある条件のもとで得られたものであり、それが実際の生活の場においても同じ結果になるとは言い切れません。このカタログでも、実験や測定データを掲載していますが、あくまで参考データとしてご覧ください。

 <エコ・クィーン>の性能は、実際にお住いの方々が余すところなく語ってくださっています。これまでに寄せられた「声」の代表的なものをまとめた冊子をご用意しておりますので、ぜひ、壁材選びの一助としてお役立てください。

▲「お客様の声」をまとめた冊子